≪現在ブログ休止中≫ 期限を定めずに、過去の記事の大半を非公開にさせて頂きました。
by jean-cocteau
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以前のおしらせでも書きましたが、ブログの一部を独立して新たにスタート致しました。
ジャン・コクトーに関する記事のみを綴っていく 『HOTEL WELCOME』 興味のある方は限られてくると思いますが、個人的にはとても思い入れのあるブログです。かなり真面目な内容で雰囲気もこちらとは違いますので、気が向きましたらご覧頂けますと嬉しいです。 それから“女”をテーマにした新ブログ 『Femme!』 こちらもブログ内の女性に関する記事の改正したものをはじめ、これから色々な記事を追加していきますので宜しかったらご覧になって下さい。 ブログを整理した結果、3つに増えてしまいましたがどちらも宜しくお願い致します。勿論このメインブログも継続していきますので宜しくお願い致します。 以前の記事
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モモちゃん優れた児童文学は大人が読んでも面白いと思っています。その中でもひときわ好きな、松谷 みよ子さんのモモちゃんシリーズ。私が幼稚園生の頃に母親が購入し、取り分け好きで思い入れがあった為にずっと手元にあり、現在は娘が愛読している本です。 話しの面白さと、この人形を使ったキャラクターにとても惹かれ、この写真を見ているだけでも良かったくらい好きでした。 最初の『ちいさいモモちゃん』の現実と空想が混ざり合った様な子供の世界。 そしてモモちゃんが成長していくにしたがって、話しの雰囲気やテーマも成長していく。しかもその成長が子供の目から見ても実に等身大なのです。自分を投影しても見ることが出来ますし、一緒に成長してきた友人の様な話しでもあります。 子供の頃、一番好きだったのは2作目の『モモちゃんとプー』やはり主人公のモモちゃんと同じ年頃ですから、その辺りの話しが一番好きだったわけです。 しかし大人の世界の事も比喩を用いてはいますが誤魔化すことはなく描かれているので、当時は意味の分からない部分もありました。 この本の中でモモちゃんのママは“かたほうの目から”だけ涙を流す部分があるのですが、漠然と事実として受け止める事しか出来ていませんでした。そして3作目の『モモちゃんとアカネちゃん』の“森のおばあさん”の章に至っても。モモちゃんのママは「そだつ木」でもパパは「あるく木」そして「あるく木」の肩には、かがやく「やどり木」が乗っている。やはりそんな比喩は子供には理解出来ません。しかしその話しの後でママとパパは“さようなら”をすることに決める。パパは黙って反対の方へ、町の中へ歩いて行く。 話しの重さに気付いたのは、自分が「子供の考え方」をしなくなってからでした。 更に話しが進み、色々な物事を乗り越えて成長していく姿が描かれるのですが、どこをとっても“子供向けだから”と甘く考えている個所はありません。だからこそ立派に大人になった今も読める物語であり、更に娘も楽しめる物語なのです。 そして最初にこのシリーズが出版されてから30年以上経つそうですが、今でも出版され続けているのはこの話しの素晴らしさゆえにほかなりません。 鏡台の前で「かみちゃま かみちゃま……」とお願い事をする幼い姿から、自分が大人になって初めて気付く“大人の事情”まで、児童文学という形で描かれたこのモモちゃんシリーズ紛れもない素晴らしい物語だと思っています。 30周年記念の時に限定出版された、モモちゃんの『にんぎょうえほん』も持っているんですよ。勿論、今は娘の物になっていますが…… ずっとこれからも大好きな本であり続けると思っています。本当に素敵な物語です。 余談:10年程前、我が家でハムスターを飼っていたのですが、名前は“モモ”、 “プー”、“アカネ”と言いました。この話しへの思い入れが分かるエピソードです。
by jean-cocteau
| 2008-05-18 08:42
| 映画、本のレビュー
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