≪現在ブログ休止中≫  期限を定めずに、過去の記事の大半を非公開にさせて頂きました。
by jean-cocteau
カテゴリ
全体
雑記など日記について
MONOについて
美味しいものについて
お洒落について
旅行・お出掛けについて
ニュース、報道について
その他のメディアについて
映画、本のレビュー
ジャン・コクトーについて
*****
頑張れ、消しゴムはんこ道
未分類
my blog
以前のおしらせでも書きましたが、ブログの一部を独立して新たにスタート致しました。

ジャン・コクトーに関する記事のみを綴っていく
『HOTEL WELCOME』
興味のある方は限られてくると思いますが、個人的にはとても思い入れのあるブログです。かなり真面目な内容で雰囲気もこちらとは違いますので、気が向きましたらご覧頂けますと嬉しいです。

それから“女”をテーマにした新ブログ
『Femme!』
こちらもブログ内の女性に関する記事の改正したものをはじめ、これから色々な記事を追加していきますので宜しかったらご覧になって下さい。

ブログを整理した結果、3つに増えてしまいましたがどちらも宜しくお願い致します。勿論このメインブログも継続していきますので宜しくお願い致します。
以前の記事
2008年 08月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 04月
2006年 03月
その他のジャンル


<   2006年 10月 ( 1 )   > この月の画像一覧

『パーマネント野ばら』

久し振りに漫画を買って、久し振りに読んで泣きました。
ここには写ってませんが、本の帯には
どんな恋でもないよりましやんと書いてあります。

e0030524_120592.jpg西原 理恵子の本はもともと好きで読んでいるんだけれど、これは鳥頭のシリーズみたいなノンフィクションではなくて『ぼくんち』
のような少し切ないストーリーの漫画です。

山と海のある小さな村の、村に1軒しかない美容院を舞台にした話。
しかもこの話の中には、チラッと出てくる
主要人物の娘以外は若い女の子は出てきません。出てくる女はすべて中年過ぎの女達。
それぞれの事情を抱えて生きている、
そして強い。
主人公のなおこも娘がいる出戻りの中年の女性。

「あなたのことが大好き ずっと、ずっと」
好きやずっとなんてないことはとっくのむかしから知っている。
だから、わたしは 毎日、小さなウソばかりついている。


そんななおこの周囲の中高年の女性達が繰り広げる恋の話。

この話の中に、ゴミ屋敷に住んでいるばあさんとじいさんが出てくる。
“ゴミ夫婦”と呼ばれていて、主人公が母と2人でやっているパーマ屋は
「ほっとけない」
と定期的に髪をカットしてあげに行く。しかし主人公の母はある日こう言う
「お母ちゃんはね あのゴミ夫婦 うらやましいんよ
好きな人とお気に入りのもんにかこまれて」


スナックやってて客の男とすぐに寝て“ヤマタノオロチ”の呼ばれているママが
ある日恋に落ちてこう言う
「うち今60歳やろ こんな気持ち40年ぶりやろ 
最後の恋やと思うんよ」

でも恋なんて上手くいくはずはなく、当然逃げられ(でもホテルには行った)、でも周囲には上手くいったと嘘をつき笑いながら、心の中では
たくさんはなしたいことがあった。
子供のころ飼っていた犬の話を聞いてほしかった

と、さみしくてさみしくてどうしていいか分からない。

20年間夫婦で暮してきた家のタンスの、どこに靴下があるか分からなかった。
うちは20年、くつ下をだすだけの女なんや。そない思うたら
と、夫の腹を包丁で刺してしまう妻。

平凡な主婦をしているけい子、姑やダンナ、子供のことで悩みながらフツーの幸せを手に入れた。しかし高校生の頃、このけい子は“させ子”でその時に
「だって私なんにもない普通やんか 私からまんことったら何が残るのー?」
と言ったことがある。その思いが主人公のなおこは羨ましくてしかたない。
だって私達何にもないのに愛されたいもん。
だって私、何にもないのにずっと何かあるフリしてるもん。

と、何もない自分をやり直したくて仕方がない。

あなたが どんどんうすれてゆく。
すきな人を忘れてしまったのに 恋をしている私は
もうだいぶん狂っているのかもしれない。

「みっちゃん、わたしくるってる?」

「そんなやったら この街の女はみんな狂うとる
ええねん、わたしら若いときは
世間さまの注文した女、ちゃんとやってきたんや
これからは わたしもあんたも
好きにさせてもらお」


そんなみっちゃんもよく泣く。
「私がよくばりなんやろか
今日もな、今日もな、私は100点満点がまんしたと思うから
80点分でええから誰かにほめてほしいのに
けどな、けどな 私のことなんか誰もみてくれてないし ほめてもくれへん
生きていくのをほめてもらうのは あかん事なんやろか」


エピソードだけを繋げると、とてもヘビーな話ですがさらっと読めます。
どうも日本のメディアにおいては恋は若者の特権ですが、こんなに正面切って
大人の女の恋心を描いてしまっている、凄い漫画です。
コマも大きく、オールカラー。さらっと読めるけれど内容は深い。
大人の女なら、凄く共感出来ると思う。私はみっともないくらい泣きました。
機会があったら読んでみて下さい。
掲載されたのは『新潮45』というだけあって、大人向きです。
[PR]
by jean-cocteau | 2006-10-13 03:22 | 映画、本のレビュー