≪現在ブログ休止中≫  期限を定めずに、過去の記事の大半を非公開にさせて頂きました。
by jean-cocteau
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興味のある方は限られてくると思いますが、個人的にはとても思い入れのあるブログです。かなり真面目な内容で雰囲気もこちらとは違いますので、気が向きましたらご覧頂けますと嬉しいです。

それから“女”をテーマにした新ブログ
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こちらもブログ内の女性に関する記事の改正したものをはじめ、これから色々な記事を追加していきますので宜しかったらご覧になって下さい。

ブログを整理した結果、3つに増えてしまいましたがどちらも宜しくお願い致します。勿論このメインブログも継続していきますので宜しくお願い致します。
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カテゴリ:映画、本のレビュー( 18 )

マンガ×映画

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と、いきなりオフィシャルサイトへのリンクで記事を始めてしまいますが、映画『デトロイト・メタル・シティ』を観てきました。
映画を観る前に原作のマンガも読んだのですが、いや~……クラウザーさんてこんなにカッコ良かったんですね。
はっきり言って原作は下ネタ満載のナンセンス・ギャグマンガじゃないですか、出てくる歌詞も正直な話し「これって……」とも言える様なめちゃめちゃ具合だし。それにデトロイト・メタル・シティことDMCのメンバーの衣装にしても、これを現実に着てきたらそれこそギャグだろうと思っていたら……“カリスマ的な人気バンド”という原作の設定の通りにカッコいいんですよ、これが。ギャグな部分は勿論あるんだけど、演じていた松山 ケンイチが非常にスタイルがいいこともあって、あんな衣装&メイクでも男前なんですよ。

e0030524_1483864.jpgまあそのクラウザーさんは過激なデスメタルバンドのボーカル&ギターで、麻薬中毒者や連続レイプ犯という噂まで立っているような人な訳ですが、それが衣装を脱いでメイクを落とすと、「僕はタバコすら吸わないし、まだ童貞だよ……」とそのイメージを恥じているオシャレが大好きで家族思いの優しい好青年になってしまう訳ですが、そうなった時の軽いウザさまで本当に原作のイメージそのままで凄い……いや、それだけじゃなく出演者全員が、まあよくぞこれだけ似たというか、適役を選んだなという事に、まずビックリ。
普通ここまでイメージを裏切らないことは無いですよ。

それにあのめちゃめちゃな歌詞も見事に曲が付いたら聴ける曲になっているのも驚いた。
まあ、ただ全体的にマンガのエピソードを詰め込み過ぎたせいか、音楽をテーマにしたギャグなのにいまいち音楽が少なかったのが残念。個人的には「別に恋愛に焦点を当てなくても……」と思った位で……だって、ジャック役なんてジーン・シモンズですよ。あの短い出演でも、これは凄い、カッコいい……と特別ファンでは無い私ですら思ったし、DMC名義で『SATSUGAI』『魔王』『グロテスク』etc、更に劇中に出てくる他のミュージシャンも皆、現実でも本当にCD出したんだし、もっとその辺をクローズアップして欲しかったなあ。だってあれじゃあMC 鬼刃とか金玉ガールズとか出す意味無くない!? ちょっと取って付けた様な印象だった。
まあ、本当のデスメタル好きにしてみたら「こんなのデスメタルじゃない」っていうんだろうけれど、これはコアな人だけが楽しむマイナーな映画では無いから、このパロディな感じがいいんですよ。笑う余裕のあるカッコよさ。私は好きです、こういうの。

まあ原作を読んでから観た方が良い感じはしましたが、見て損は無いですよ。うん。

ところで、この映画をご存じですか!?
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1991年に公開された『TVO』。単館上映の映画だったのですが、『デトロイト・メタル・シティ』と同じくマンガが原作の映画です。キャストをミュージシャン中心にして、劇中の曲をインディーズレーベルからCDリリースした映画です。これ面白かったですよ。曲も凄く良かったし、しばらくハマりました。
実はこのブログの過去記事のタイトルもこのCDの中の『TOKYO NIGHT LIFE』から取ったものだったのです。恐らく誰にも気付かれていませんが……
しかしこちらは原作とは全く異なります、というよりも全く別の物ですね。ちょっと前まではどんなにいい映画でもそんなものだった気がします。

e0030524_310254.jpg松山 ケンイチ『DEATH NOTE』に出て以来、そのままマンガから抜け出してきた様な物もいいなあと思う様になりました。
そういえば今度公開する『20世紀少年』もキャストが原作のままだなという感じだし、ちょっとマンガ原作の映画というのも変わってきた気がしますね。
でもな……ウェンツ鬼太郎とか、あんまり安易にやるなよというものもやっぱりあるから歓迎はしないけれど、マンガの原作っていうのもアリですね。
まあ、何にしても、私はこの映画を見てクラウザーさんがとても好きになりました。
……CD欲しいな、DMCの(笑)。
まあ、映画をご覧になって下さい。くだらなくて最高ですよ、これ。
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by jean-cocteau | 2008-08-27 04:08 | 映画、本のレビュー

『ラスト、コーション 色|戒』

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ベッドシーンの過激さばかりが先行してしまった感のある『ラスト、コーション』ですが、実際に観た感想は、後からじわじわくる良さのある映画でした。

物語は1942年、日本占領下の上海。普通の大学生だったワンは抗日の演劇をサークルで上演したことをきっかけに抗日運動の気分を高め、中国を日本から守れという気分の高まりで演劇仲間と共に特務機関のリーダー、イーの暗殺計画を開始する。そのうちスパイごっこの様な行動から本当にスパイ活動に身を投じ、ワンイーを暗殺する為に接近する、偽りの誘惑だったにも関わらず二人は互いに惹かれてゆき、死と隣り合わせの日常の中でそれを忘れるかのように激しくお互いを求め合う。しかし着々と暗殺計画は実行に近付き、その実行の合図をある日ワンはスパイ仲間に送る……
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例えば『愛のコリーダ』が全てに背を向けてただ相手への愛に走る映画だとするならば、これはそれぞれが複雑な愛を持ち、恐らくは本人達もどうにも出来ない運命に翻弄される映画です。任務や祖国、お互い以外の愛する人、それが無ければ愛に走ったのかも知れないけれど……いや、走りたくて走ろうとして、虚無の中に行っちゃったんだろうな。

“惚れる”って凄いな、ネタばれになるから書かないけれど、お互いに最後は巨大な十字架を背負ってしまった。生きるにしろ死ぬにしろ、その十字架は重すぎる。

何にしても愛って覚悟がいる。その覚悟は生半可なものじゃあ、味わえない味もある。

久し振りの名画だったな、という作品でした。

『ラスト、コーション 色|戒』 ホームページ
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by jean-cocteau | 2008-05-24 03:03 | 映画、本のレビュー

モモちゃん

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優れた児童文学は大人が読んでも面白いと思っています。その中でもひときわ好きな、松谷 みよ子さんのモモちゃんシリーズ。私が幼稚園生の頃に母親が購入し、取り分け好きで思い入れがあった為にずっと手元にあり、現在は娘が愛読している本です。

話しの面白さと、この人形を使ったキャラクターにとても惹かれ、この写真を見ているだけでも良かったくらい好きでした。
最初の『ちいさいモモちゃん』の現実と空想が混ざり合った様な子供の世界。
そしてモモちゃんが成長していくにしたがって、話しの雰囲気やテーマも成長していく。しかもその成長が子供の目から見ても実に等身大なのです。自分を投影しても見ることが出来ますし、一緒に成長してきた友人の様な話しでもあります。
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子供の頃、一番好きだったのは2作目の『モモちゃんとプー』やはり主人公のモモちゃんと同じ年頃ですから、その辺りの話しが一番好きだったわけです。
しかし大人の世界の事も比喩を用いてはいますが誤魔化すことはなく描かれているので、当時は意味の分からない部分もありました。
この本の中でモモちゃんのママは“かたほうの目から”だけ涙を流す部分があるのですが、漠然と事実として受け止める事しか出来ていませんでした。そして3作目の『モモちゃんとアカネちゃん』“森のおばあさん”の章に至っても。モモちゃんのママは「そだつ木」でもパパは「あるく木」そして「あるく木」の肩には、かがやく「やどり木」が乗っている。やはりそんな比喩は子供には理解出来ません。しかしその話しの後でママとパパは“さようなら”をすることに決める。パパは黙って反対の方へ、町の中へ歩いて行く。
話しの重さに気付いたのは、自分が「子供の考え方」をしなくなってからでした。
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更に話しが進み、色々な物事を乗り越えて成長していく姿が描かれるのですが、どこをとっても“子供向けだから”と甘く考えている個所はありません。だからこそ立派に大人になった今も読める物語であり、更に娘も楽しめる物語なのです。
そして最初にこのシリーズが出版されてから30年以上経つそうですが、今でも出版され続けているのはこの話しの素晴らしさゆえにほかなりません。
鏡台の前で「かみちゃま かみちゃま……」とお願い事をする幼い姿から、自分が大人になって初めて気付く“大人の事情”まで、児童文学という形で描かれたこのモモちゃんシリーズ紛れもない素晴らしい物語だと思っています。

30周年記念の時に限定出版された、モモちゃんの『にんぎょうえほん』も持っているんですよ。勿論、今は娘の物になっていますが……

ずっとこれからも大好きな本であり続けると思っています。本当に素敵な物語です。

余談:10年程前、我が家でハムスターを飼っていたのですが、名前は“モモ”、
“プー”、“アカネ”と言いました。この話しへの思い入れが分かるエピソードです。

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by jean-cocteau | 2008-05-18 08:42 | 映画、本のレビュー

ペルセポリス

以前、記事にも書いたぺルセポリスを観てきました。
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思っていた以上にとても良い映画でした。何にでも言えることですが、人によって様々な感想があると思うので詳細な解説は極力避けているつもりなのですが……この映画を見て、私は政治や社会の背景がどうであれ、人の心、そして人の強さという普遍的なもの、またそれに対して共感する人は世界中にいるはずなんだという事を改めて感じました。
でも夜中に爆撃で目覚める様な生活、発言にも服装にも何の自由も無く、隣人の密告すら恐れて暮らすという凄いストレスの中での生活というのは全く私には分かりませんが、それでも人の生き方、成長する上での心の動き、その恋、その失恋、それでも自由を求め、そして自由の代償として失ったもの……とても興味深く、考えさせられる映画でした。
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この主人公のお祖母ちゃん、本当にカッコいい女性だと思います。以前のレビューにも書いたけれど「公明正大」という言葉とそれを実行する強さが本当に素敵。
パンフレットにあるような「英知」と「毒舌」という印象ではなく、私から見たら「強さ」と「優しさ」に感じられました。こういう女性には憧れます。現実にモデルがいらっしゃるんですよね、素敵な女性だったんだろうなあ。
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機会があったら是非観て下さい。私は本も読んでみようと思っています。
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by jean-cocteau | 2008-05-05 02:03 | 映画、本のレビュー

ペルセポリス

映画は大好きなんだけれど、観に行く時間がなかなか作れないというのが現実で、観たいなあと思いつつ上映期間を過ぎてしまう作品は少なくないです。
はっきりいって前売り券を購入しても観なかった作品なんて、10代の頃から計算したらどれくらいになるんだろう!? 決してお金持ちではないのに、かなりの無駄使いになっていると思います。勿体ないね。
しかし、それ以上に興味を持ったのに観なかったっていう事実の方が勿体ないんだけれど。

最近、観たいと思いつつそろそろ上映期間が危ない作品がこちら。
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『ペルセポリス』
舞台は、1970年~90年代の激動のイラン。どんな時でも生きる勇気とユーモアとロックを忘れない主人公の少女・マルジの成長が、母娘3代にわたる温かな心の交流を軸に、斬新なアニメーションで描かれる。2007年フランス映画

社会情勢やその国の国民性等とは関係なく、少女は自分の考えを持って成長していくわけで、例え敵国のミュージシャンだってカッコいいと思えば好きになるし、禁止されたって心の中までは支配できない。万国共通のパワー(ガールズパワーというのか!?)って感じを受けて、ずっと観たいんですよね。

もう少しで終わりだけれども、Yahoo!動画でも一部が無料配信されているので、是非興味のある方はご覧下さい。その中のおばあちゃんが主人公マルジを抱きしめながら言うセリフなんてグッときますよ。

この先たくさんのバカに出会うだろう
そいつらに傷つけられても
相手が愚かだからと思えばいい
そうすれば
仕返しなんてせずに済む
この世で恨みや復讐ほど
最悪なものはないからね
いつも毅然として
自分に公明正大でいるんだよ


なんでもそうですけれど、なんでも実際にそこにいる人間の話しを聞かなければ何も分からないんですよね。
例えば韓国人は日本人が嫌いとよく言われていますけれど、実際に韓国人の友人が出来て話しをしてみれば、確かにそういうベースはあっても日本に凄く憧れている部分もあったり、日本のアイドル(KINKI-KIDSとか)を好きな彼女達から見たら今の日本の韓流ブームなんて不思議がられるし。
それから韓国って女友達はいつも一緒にいて、街中でも手をつないで歩いたりするんだけれど、仲良くなったら私達に対しても手をつないで歩きたがるし、「レズじゃないんだからさ~^^;」ってくらいの付き合いになっていくし……
私の好きなDJ OZMA「ガイドブックには何も載ってないんですよね。」と言っているけれど、本当にその通りだと思います。その場を経験した人間でなければ分からないんですよ、何もかも。

報道番組で最初に知った、この『ペルセポリス』。そんな人間の生身の姿をあえてモノクロのアニメーションで映画にした作品の様です。是非観にいかなくちゃ。
もう関東での上映は下高井戸シネマのみか……期間中には行かなくちゃ。
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by jean-cocteau | 2008-04-21 03:18 | 映画、本のレビュー

『ベルサイユのばら』

最近になって妹が友達から古い単行本を借りてきたので再読。面白かったです。
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本当にキャラクターの性格付けがしっかりしている為に、登場人物の心の動きや考え方に同調しながら読むことが出来ます。
再読して気になったのはオスカルアンドレも勿論いいんだけれど、私はルイ16世です。
一般的には、不恰好で錠前作りが大好きなつまらない王様、という解釈がされていますが、彼自身の心の動きを追って行くと、やっぱり自分で出来る限りのことをした王であり、行動にも納得が出来てしまうんですよね。見た目が悪いのも分かっている、華やかでもお洒落でもなく甘い言葉なんてささやけない地味な男のところに、誰もが恋してしまうような可愛い快活な少女(マリー・アントワネット)がいきなり嫁いできたら……例えるなら地味な目立つことが大嫌いな気の弱いオタク男の元に突然エビちゃんが嫁いできちゃったようなものです。そりゃあ、どうしていいか分からないですよ。更にそのマリー・アントワネットだって、まだ何も知らないただの可愛い子でいたかった時期に政略結婚されられていきなり莫大な富と権力を手にしてしまう。いきなり知らない国に放り込まれて、淋しくてああなってしまったのにも納得できる。そしてそれが間違っていたことに気付いた時は遅すぎた。
そして彼らが作者、池田 理代子の手腕でフィクションとノンフィクションを織り交ぜながら、壮大なドラマとなるわけです。

先日、ソフィア・コッポラが監督した映画『マリー・アントワネット』が公開されるまではフランス本国よりも日本の方がマリー・アントワネットに詳しい人が多かったっていうのは本当ですかね!? だとしたらそれは単にこの『ベルサイユのばら』のおかげなのではないかしら。当時私は小学校低学年でしたが、このマンガの大ヒットを覚えていますから。

注釈:コメント中に『太陽王』は13世だよね、との発言がありますが、ルイ14世の誤りです。申し訳御座いません。
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by jean-cocteau | 2008-03-07 14:16 | 映画、本のレビュー

『デビルマン』

本棚にあった『デビルマンは誰なのか』という永井 豪のエッセイ集をなんとなく読み返してみたら、やっぱりこちらも読み返したくなり、『デビルマン』全巻と『新デビルマン』を一気に読みました。
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やっぱりなんて恐ろしい話なんだろうと思う。私は、怪談話も恐怖映画もびっくりするだけで恐いとは思わないのだけれど、この話しはやっぱり恐い。
アニメのイメージとは正反対と言ってもよい内容のこの漫画、かなり内容は衝撃的です。主人公不動 明の見た“地獄”はどこまで行っても“地獄”でしかなく、恐怖や憎悪、不安、疑念、人間の弱さも利用され、“悪魔”はどこまでも絶望の道をたどれと人間をあざ笑う。
デビルマンというのは、その名の通り“悪魔人間”。悪魔が人間と合体しようとした時に、身体は悪魔になったものの、理性が強かったが為に心だけは悪魔に支配されることなく人間のまま、という中途半端な存在。
正義感が強く、人間の心を持っていたからこそ人間の住む世界を守りたかったデビルマン、は、恐怖に晒され狂っていった人間の心の中に潜む“悪魔”に気付き絶望する。そして大切な人間、たった一人の恋人すら守ることも出来ずに、“地獄”と化した世界で戦い、敗れ、絶命していった。

作者の永井 豪は、“鬼”も正体は人間なのではないかという。
「角が生えてるよ」と怒った人間を茶化すことがあるが、その怨念が人間の頭に本当に角を生やしてしまった姿、それが“鬼”ではないのか、と。

“悪魔”は確かに恐い。しかし世界中が悪魔という恐怖を目の前にしたとき、本当に恐ろしいものは悪魔自体では無かった。
そう、これは『最終戦争』の物語だ。人類が巻き込まれる最後の戦争、徹底的な絶望と世界の終わりがただそこに待っている。そして……

テレビアニメ、ビデオ映画、実写映画、更に長い間ずっと“名作漫画”としてあった作品です。誰でも1度は目にしたことがあるでしょう。でも、もし元の原作マンガを読んだことがなければ、これは見ておいた方がいいと思う。そしてきっと“地獄”の中に、ぽっと灯がともったような何かを見つけることも出来るはずだから。人間は。
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by jean-cocteau | 2008-02-17 19:44 | 映画、本のレビュー

『ルパン三世』

e0030524_2333633.jpg『千夜一夜物語』の記事を書いたら、やっぱり書きたくなりました。
はっきり言って、この『ルパン三世』
以上に面白くてカッコいいマンガに、
出会ったことが私はございません!!
本当に大好きです、カッコいい!!

アニメも面白いけれど、マンガの方の最後の最後までどんでん返しが待っている展開、読めば読むほど気付く深さ、キャラクターの魅力と共に凄いとしか言い様がない。

昔のマンガなので再版される度にセリフが変えられてしまったりして、若干の違いはあるのですが、それでも凄い。



あ、もしマンガを持っているなら、それとモーリス・ルブラン怪盗ルパンシリーズと、映画007シリーズを合わせて観て下さい。ちょっと、面白い新たな発見がありますよ。(あえて書きませんが)

ストーリーもキャラクターもマンガの方が数倍魅力的です。
特に銭形警部峰 不二子。アニメの銭形はただのおっちょこちょい警部だし、不二子は宝石好きのバカみたいなところが随所で出てくるけれど、マンガの銭形は凄腕の切れ者だし、不二子は賢く、可愛く、優しさと残酷さを持った美女です。ファッションも可愛いんですよ。
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ちょっと私の部屋の照明の関係で色がおかしいんだけれど、この不二子の濃ピンクに赤のストライプのぴたぴたカットソー、
e0030524_0112740.jpgつい、可愛くてそっくりなモノを購入してしまい愛用している程です。

ええ、地味な
コスプレですけど、何か!?




とはいえアニメも好きですよ。ルパン三世といえば声はなんと言っても
山田 康雄さん。生前こんなことを言っています。

ある日、仲良しの別の演出家が鬼の首でも取ったような顔で
「ヤスベエ、今度のお前の役はこれだよ」
それが週刊誌に載りはじめたルパン三世の切り抜きでした。
 いくらオレがいいかげんな役者でもマンガでアドバイスかい、そりゃないだろう。多少ムッとして読んだらこりゃビックリ! 日本にこんなすごいマンガがあったの? マンガというより、アメリカン・コミックに対比されるジャパン・コミックだ。
 速いテンポ、心地よいリズム感、溢れるギャグ、生真面目な人が怒り出すような飛躍、なにより義賊でないのが気に入って、すっかりトリコになりました。
 しばらくしてあるプロデューサーが
「知らないだろうけど、ルパン三世ってマンガがあるんだよ」
「知ってるよ、あれサイコー」
「じゃ話しが早いや。実は今度テレビでアニメ化するんだけど、声やってくれない?」
「やるやる、やらして」
 これで決まっちゃったんです。
 新番組を作る時はオーディションを兼ねてパイロット版を作ります。ルパンも御多分にもれず何本か作ったそうですが、オレまるで参加しませんでした。
 宿命的な出合いとでもいうんでしょうか。


大抵、声優さんの顔を見るとイメージと違ってがっかりするのに、ルパン三世
のイメージを崩さない山田 康雄さんの飄々とした声はとっても素敵だった。
子供心にもピッタリだと思ったくらいだもの。

従来のアニメにはなかった本格嗜好で、銃ひとつ取ってもルパン三世がワルサー
次元がコンバットマグナム、不二子がブローニングというマニアにも文句を言わせないセレクトをしていたり、結構こだわっているんですよ。

でもアニメは山田 康雄さんが亡くなられた後の作品は観ていません。
……ダメなんだよ、栗田 貫一じゃあ……
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そういえば山田 康雄さんはこうも言っていました。

 ルパン三世というと不二子チャンと思われがちですが、ちがいます。ベースは銭形との関係です。超一流の泥棒と超一流の警部が追いつ追われつするうちに、相手の才能を認め合った上で芽生えた奇妙な友情、これなくしてルパン三世は成立しないのです。

これってマンガを読んでいればすぐに分かります。
とにかく、アニメしか観たことがないなら本当にカッコいいからオススメ。
但し“アニメ版が『表』だとしたらマンガは流出裏ビデオ”とも言われたことがあるマンガですからね……イメージは変わりますよ〜……

本当に『ルパン三世』はカッコいいです。大好き。
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by jean-cocteau | 2006-11-10 01:15 | 映画、本のレビュー

モンキー・パンチ版『千夜一夜物語』

e0030524_2329217.jpg日本のマンガで1番カッコいいのは
『ルパン三世』だと常々私は思っているのですが……
その作者、モンキー・パンチ
『千夜一夜物語』! 
やっと手に入れました!! 

勿論、Alf Layla wa Layla
あのアラビアン・ナイトです。
あの長い長い、色っぽくてミステリアスでメルヘンたっぷりのポルノ冒険活劇、シェラザードが毎夜シャリアール王に話し続ける物語。
これを、あの『ルパン三世』の作者、
モンキー・パンチが完全漫画化っていうんだから、もう私は大喜びなわけです。

e0030524_23475837.jpg小説も大人向きですが、この話しは『GQ Japan』に連載されたものに追加修正を加えたものだそうで、こちらも大人向き。モンキー・パンチ自身も以前HPに
実際、物語の中には、かなり下品な言葉があったり、男性器、女性器なんかの表現も、ズバリ書いてあるんだよねぇ。昔だったら伏せ文字になるところかもしれないけど、そういうところでも原作を大事にしたいから、僕の作品では、きわどい言葉もそのものズバリ出していくつもりなんだ。あくまでも大人が読んで楽しめる物語を作りたいからねぇ。
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と書いていただけあって、なんでも昭和4年に出版された完訳版を元にして描かれたとか。(昔の作品は色々な場面の表現が、基本的にとてもエグいのです。)
私が読んだことがあるのはずっと後に出版された
岩波文庫から出た『完訳 千一夜物語』なんだけれど
本当に原作に忠実なマンガになっていて驚いたくらい。
しかもこの細部まで綺麗に描かれた絵にも感激。
面白くて一気に読みました。

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そして、さすがモンキー・パンチ!!
キャラクターが魅力的で感激。

そうよっ 女が一度決めたら
どんな男もそれには逆らえないものなのよっ
女を手なずけようなんて思わないことね…


……カッコいい〜^^ やっぱりモンキー・パンチの描く女の人!!
勿論、男も素敵だし最高です。

まあ、ただこの『千夜一夜物語』ご存知のとおり本当に長い話しなので、
この本ではシェラザードシャリアール王の元へ向かうところまでで終わっているわけです。続巻執筆中とのことですが、これからあの原作の世界が繰り広げられるかと思うと嬉しくなってしまう。

早く続き出ないかな〜……やっぱりモンキー・パンチは最高だわ^^
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by jean-cocteau | 2006-11-07 00:28 | 映画、本のレビュー

『パーマネント野ばら』

久し振りに漫画を買って、久し振りに読んで泣きました。
ここには写ってませんが、本の帯には
どんな恋でもないよりましやんと書いてあります。

e0030524_120592.jpg西原 理恵子の本はもともと好きで読んでいるんだけれど、これは鳥頭のシリーズみたいなノンフィクションではなくて『ぼくんち』
のような少し切ないストーリーの漫画です。

山と海のある小さな村の、村に1軒しかない美容院を舞台にした話。
しかもこの話の中には、チラッと出てくる
主要人物の娘以外は若い女の子は出てきません。出てくる女はすべて中年過ぎの女達。
それぞれの事情を抱えて生きている、
そして強い。
主人公のなおこも娘がいる出戻りの中年の女性。

「あなたのことが大好き ずっと、ずっと」
好きやずっとなんてないことはとっくのむかしから知っている。
だから、わたしは 毎日、小さなウソばかりついている。


そんななおこの周囲の中高年の女性達が繰り広げる恋の話。

この話の中に、ゴミ屋敷に住んでいるばあさんとじいさんが出てくる。
“ゴミ夫婦”と呼ばれていて、主人公が母と2人でやっているパーマ屋は
「ほっとけない」
と定期的に髪をカットしてあげに行く。しかし主人公の母はある日こう言う
「お母ちゃんはね あのゴミ夫婦 うらやましいんよ
好きな人とお気に入りのもんにかこまれて」


スナックやってて客の男とすぐに寝て“ヤマタノオロチ”の呼ばれているママが
ある日恋に落ちてこう言う
「うち今60歳やろ こんな気持ち40年ぶりやろ 
最後の恋やと思うんよ」

でも恋なんて上手くいくはずはなく、当然逃げられ(でもホテルには行った)、でも周囲には上手くいったと嘘をつき笑いながら、心の中では
たくさんはなしたいことがあった。
子供のころ飼っていた犬の話を聞いてほしかった

と、さみしくてさみしくてどうしていいか分からない。

20年間夫婦で暮してきた家のタンスの、どこに靴下があるか分からなかった。
うちは20年、くつ下をだすだけの女なんや。そない思うたら
と、夫の腹を包丁で刺してしまう妻。

平凡な主婦をしているけい子、姑やダンナ、子供のことで悩みながらフツーの幸せを手に入れた。しかし高校生の頃、このけい子は“させ子”でその時に
「だって私なんにもない普通やんか 私からまんことったら何が残るのー?」
と言ったことがある。その思いが主人公のなおこは羨ましくてしかたない。
だって私達何にもないのに愛されたいもん。
だって私、何にもないのにずっと何かあるフリしてるもん。

と、何もない自分をやり直したくて仕方がない。

あなたが どんどんうすれてゆく。
すきな人を忘れてしまったのに 恋をしている私は
もうだいぶん狂っているのかもしれない。

「みっちゃん、わたしくるってる?」

「そんなやったら この街の女はみんな狂うとる
ええねん、わたしら若いときは
世間さまの注文した女、ちゃんとやってきたんや
これからは わたしもあんたも
好きにさせてもらお」


そんなみっちゃんもよく泣く。
「私がよくばりなんやろか
今日もな、今日もな、私は100点満点がまんしたと思うから
80点分でええから誰かにほめてほしいのに
けどな、けどな 私のことなんか誰もみてくれてないし ほめてもくれへん
生きていくのをほめてもらうのは あかん事なんやろか」


エピソードだけを繋げると、とてもヘビーな話ですがさらっと読めます。
どうも日本のメディアにおいては恋は若者の特権ですが、こんなに正面切って
大人の女の恋心を描いてしまっている、凄い漫画です。
コマも大きく、オールカラー。さらっと読めるけれど内容は深い。
大人の女なら、凄く共感出来ると思う。私はみっともないくらい泣きました。
機会があったら読んでみて下さい。
掲載されたのは『新潮45』というだけあって、大人向きです。
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by jean-cocteau | 2006-10-13 03:22 | 映画、本のレビュー