≪現在ブログ休止中≫ 期限を定めずに、過去の記事の大半を非公開にさせて頂きました。
by jean-cocteau
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以前のおしらせでも書きましたが、ブログの一部を独立して新たにスタート致しました。
ジャン・コクトーに関する記事のみを綴っていく 『HOTEL WELCOME』 興味のある方は限られてくると思いますが、個人的にはとても思い入れのあるブログです。かなり真面目な内容で雰囲気もこちらとは違いますので、気が向きましたらご覧頂けますと嬉しいです。 それから“女”をテーマにした新ブログ 『Femme!』 こちらもブログ内の女性に関する記事の改正したものをはじめ、これから色々な記事を追加していきますので宜しかったらご覧になって下さい。 ブログを整理した結果、3つに増えてしまいましたがどちらも宜しくお願い致します。勿論このメインブログも継続していきますので宜しくお願い致します。 以前の記事
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マンガ×映画映画を観る前に原作のマンガも読んだのですが、いや~……クラウザーさんてこんなにカッコ良かったんですね。 はっきり言って原作は下ネタ満載のナンセンス・ギャグマンガじゃないですか、出てくる歌詞も正直な話し「これって……」とも言える様なめちゃめちゃ具合だし。それにデトロイト・メタル・シティことDMCのメンバーの衣装にしても、これを現実に着てきたらそれこそギャグだろうと思っていたら……“カリスマ的な人気バンド”という原作の設定の通りにカッコいいんですよ、これが。ギャグな部分は勿論あるんだけど、演じていた松山 ケンイチが非常にスタイルがいいこともあって、あんな衣装&メイクでも男前なんですよ。 まあそのクラウザーさんは過激なデスメタルバンドのボーカル&ギターで、麻薬中毒者や連続レイプ犯という噂まで立っているような人な訳ですが、それが衣装を脱いでメイクを落とすと、「僕はタバコすら吸わないし、まだ童貞だよ……」とそのイメージを恥じているオシャレが大好きで家族思いの優しい好青年になってしまう訳ですが、そうなった時の軽いウザさまで本当に原作のイメージそのままで凄い……いや、それだけじゃなく出演者全員が、まあよくぞこれだけ似たというか、適役を選んだなという事に、まずビックリ。 普通ここまでイメージを裏切らないことは無いですよ。 それにあのめちゃめちゃな歌詞も見事に曲が付いたら聴ける曲になっているのも驚いた。 まあ、ただ全体的にマンガのエピソードを詰め込み過ぎたせいか、音楽をテーマにしたギャグなのにいまいち音楽が少なかったのが残念。個人的には「別に恋愛に焦点を当てなくても……」と思った位で……だって、ジャック役なんてジーン・シモンズですよ。あの短い出演でも、これは凄い、カッコいい……と特別ファンでは無い私ですら思ったし、DMC名義で『SATSUGAI』『魔王』『グロテスク』etc、更に劇中に出てくる他のミュージシャンも皆、現実でも本当にCD出したんだし、もっとその辺をクローズアップして欲しかったなあ。だってあれじゃあMC 鬼刃とか金玉ガールズとか出す意味無くない!? ちょっと取って付けた様な印象だった。 まあ、本当のデスメタル好きにしてみたら「こんなのデスメタルじゃない」っていうんだろうけれど、これはコアな人だけが楽しむマイナーな映画では無いから、このパロディな感じがいいんですよ。笑う余裕のあるカッコよさ。私は好きです、こういうの。 まあ原作を読んでから観た方が良い感じはしましたが、見て損は無いですよ。うん。 ところで、この映画をご存じですか!? 実はこのブログの過去記事のタイトルもこのCDの中の『TOKYO NIGHT LIFE』から取ったものだったのです。恐らく誰にも気付かれていませんが…… しかしこちらは原作とは全く異なります、というよりも全く別の物ですね。ちょっと前まではどんなにいい映画でもそんなものだった気がします。 松山 ケンイチが『DEATH NOTE』に出て以来、そのままマンガから抜け出してきた様な物もいいなあと思う様になりました。 そういえば今度公開する『20世紀少年』もキャストが原作のままだなという感じだし、ちょっとマンガ原作の映画というのも変わってきた気がしますね。 でもな……ウェンツの鬼太郎とか、あんまり安易にやるなよというものもやっぱりあるから歓迎はしないけれど、マンガの原作っていうのもアリですね。 まあ、何にしても、私はこの映画を見てクラウザーさんがとても好きになりました。 ……CD欲しいな、DMCの(笑)。 まあ、映画をご覧になって下さい。くだらなくて最高ですよ、これ。 #
by jean-cocteau
| 2008-08-27 04:08
| 映画、本のレビュー
河野 義行さんの妻、澄子さん
松本サリン事件被害者の河野 澄子さんが亡くなられたそうです。
あの時の事件は私もしっかり覚えています。死んでひっくり返ったザリガニが何度も映し出されていたっけ……それにしてもこの事件はマスコミの報道というものは必ずしも正確ではないというのを世間に認識させた事件だと思っています。 私は河野さんは犯人ではないという事が確証された後の報道番組を見て、世間の善意の他人からという名目で「素直に犯人だと自首しなさい」「しらじらしい言い訳はやめろ」という手紙が全国から河野さんの元へ届いていたことを知りました。完全にその人達はマスコミの報道を鵜呑みにし、無罪の人を勘違いで追い詰めていたに過ぎないのですが……善意、自分のカン、そういうもので人を追い詰める罪というのは恐ろしいです。マスコミも悪い、それを見て善意の名の元に行動する人間は更に恐い、と当時思ったものです。 そして、河野さんは反論こそしなかったものの、その手紙を全てファイルに入れて保管しているそうです。 しかし、世間はこの事件の後、この様な事を2度と繰り返さないという気持ちは本当に芽生えたんでしょうか!? 最近も話題になっている痴漢の冤罪をはじめ、カンで暴言を吐きまくっている様なブログもとても多いのが現状です。 インターネットが普及した今、更に酷い冤罪事件が繰り返されないとは断言出来ません。 世間の唯一の救いは、河野さんが非常に人格者であったという事です。 暴言に暴言で反論するのではなく、着実に静かにやっていないという事実に沿って誤解を解く様してこられた事。そして、事件以来寝たきりになってしまった澄子さんを優しく愛し続けていたこと。 その後の報道番組で「すみちゃん、すみちゃん」と寝たきりの澄子さんの耳元で呼びかけていた姿を鮮明に覚えています。 私は当時、この報道を見てドイツ映画の『M』を思い出しました。まあ、内容としては違うのですが、警察、マスコミ以上に善意で牙を剥く一般人の恐ろしさが似ている気がして……とにかく、冤罪事件と言うのは本当に罪です。繰り返してはいけないと思う。そして……カンで、正義のつもりで、他人を冒涜するのは止めましょう、としか言えないです。 大体、うちの母親も植物が好きだし、当時母親も「うちにも殺虫剤とか薬は大量にあるし、犯人呼ばわりされたら困るわ。」なんてよく言っていました。うちだったら、私が熱帯魚を飼っているから、下手したらその病気の治療薬含め、更に怪しかったかも知れない…… 罪な事件でした。 そして……亡くなった澄子を抱きかかえて車に乗り込もうとしている河野 義行さんの映像を見て、河野さんの人柄だけが私の中で立派に映るのでした。 <河野澄子さん死去>「14年間家族のために生きてくれた」 #
by jean-cocteau
| 2008-08-05 15:46
| ニュース、報道について
双頭
双頭のカメが捕獲されたというニュースがありました。こちら。
滋賀県の保育園に双頭のカメ、生きて見つかるのはまれ [ 2008年05月28日 09時48分 ] 滋賀県守山市にあるひなぎく保育園で27日、2つの頭を持つミドリガメが撮影された。研究者らによると、双頭のカメが生きた状態で見つかるのは非常に珍しいという。 また、双頭となった理由については、自然現象であり、汚染によるものではないとの見解を示した。 記事中には“まれ”と書いてあるけれど、実際に飼育されている例もあるしそこまで珍しいものでは無いと思うのですが…… ところで、双頭の生き物って汚染の問題などでは無く、まれにいるようです。 更には今年の4月にインドで顔が二つある女児が誕生し、神の化身と喜ばれましたし、神話に出てくる“ヤヌス”という神もこういう姿です。 ちなみに1月の『January』の語源になった神様です。 ところでジャン・コクトーの名作にも『双頭の鷲』という、現在も美輪 明宏が舞台で演じているものがありますよね。 劇中以外でもこのモチーフは各所で用いられているものです。ちなみに“双頭の鷲”とは、 双頭の鷲(そうとうのわし、英語:double-headed eagle、ドイツ語:Doppeladler)とは、紋章の一つ。ヨーロッパの国家や、東ローマ帝国において使用され今日に至る。「双頭の鷲」自体は古来より存在する紋章で、トルコでは紀元前6000年の前のものが発見されている。 東ローマ帝国における「双頭」は、東洋と西洋の双方に対するローマ帝国の支配権を表す。その後ロシア帝国においても、東ローマ帝国の後継を自負し「西(ヨーロッパ)」と「東(アジア)」に渡る統治権を象徴するためにこの紋章を採用した。 現在では東ローマ帝国の紋章として伝えられているが、この紋章が採用されたのは帝国末期のパレオロゴス王朝時代。つまり、実際には東西の支配権を失っていった時代である。また、一説には元々はパレオロゴス家の家紋として使われていたものだとも言われている。ただし古代以来、鷲がローマの象徴であったことは確かである。 #
by jean-cocteau
| 2008-05-29 00:07
| ニュース、報道について
『ラスト、コーション 色|戒』物語は1942年、日本占領下の上海。普通の大学生だったワンは抗日の演劇をサークルで上演したことをきっかけに抗日運動の気分を高め、中国を日本から守れという気分の高まりで演劇仲間と共に特務機関のリーダー、イーの暗殺計画を開始する。そのうちスパイごっこの様な行動から本当にスパイ活動に身を投じ、ワンはイーを暗殺する為に接近する、偽りの誘惑だったにも関わらず二人は互いに惹かれてゆき、死と隣り合わせの日常の中でそれを忘れるかのように激しくお互いを求め合う。しかし着々と暗殺計画は実行に近付き、その実行の合図をある日ワンはスパイ仲間に送る…… “惚れる”って凄いな、ネタばれになるから書かないけれど、お互いに最後は巨大な十字架を背負ってしまった。生きるにしろ死ぬにしろ、その十字架は重すぎる。 何にしても愛って覚悟がいる。その覚悟は生半可なものじゃあ、味わえない味もある。 久し振りの名画だったな、という作品でした。 『ラスト、コーション 色|戒』 ホームページ #
by jean-cocteau
| 2008-05-24 03:03
| 映画、本のレビュー
モモちゃん優れた児童文学は大人が読んでも面白いと思っています。その中でもひときわ好きな、松谷 みよ子さんのモモちゃんシリーズ。私が幼稚園生の頃に母親が購入し、取り分け好きで思い入れがあった為にずっと手元にあり、現在は娘が愛読している本です。 話しの面白さと、この人形を使ったキャラクターにとても惹かれ、この写真を見ているだけでも良かったくらい好きでした。 最初の『ちいさいモモちゃん』の現実と空想が混ざり合った様な子供の世界。 そしてモモちゃんが成長していくにしたがって、話しの雰囲気やテーマも成長していく。しかもその成長が子供の目から見ても実に等身大なのです。自分を投影しても見ることが出来ますし、一緒に成長してきた友人の様な話しでもあります。 子供の頃、一番好きだったのは2作目の『モモちゃんとプー』やはり主人公のモモちゃんと同じ年頃ですから、その辺りの話しが一番好きだったわけです。 しかし大人の世界の事も比喩を用いてはいますが誤魔化すことはなく描かれているので、当時は意味の分からない部分もありました。 この本の中でモモちゃんのママは“かたほうの目から”だけ涙を流す部分があるのですが、漠然と事実として受け止める事しか出来ていませんでした。そして3作目の『モモちゃんとアカネちゃん』の“森のおばあさん”の章に至っても。モモちゃんのママは「そだつ木」でもパパは「あるく木」そして「あるく木」の肩には、かがやく「やどり木」が乗っている。やはりそんな比喩は子供には理解出来ません。しかしその話しの後でママとパパは“さようなら”をすることに決める。パパは黙って反対の方へ、町の中へ歩いて行く。 話しの重さに気付いたのは、自分が「子供の考え方」をしなくなってからでした。 更に話しが進み、色々な物事を乗り越えて成長していく姿が描かれるのですが、どこをとっても“子供向けだから”と甘く考えている個所はありません。だからこそ立派に大人になった今も読める物語であり、更に娘も楽しめる物語なのです。 そして最初にこのシリーズが出版されてから30年以上経つそうですが、今でも出版され続けているのはこの話しの素晴らしさゆえにほかなりません。 鏡台の前で「かみちゃま かみちゃま……」とお願い事をする幼い姿から、自分が大人になって初めて気付く“大人の事情”まで、児童文学という形で描かれたこのモモちゃんシリーズ紛れもない素晴らしい物語だと思っています。 30周年記念の時に限定出版された、モモちゃんの『にんぎょうえほん』も持っているんですよ。勿論、今は娘の物になっていますが…… ずっとこれからも大好きな本であり続けると思っています。本当に素敵な物語です。 余談:10年程前、我が家でハムスターを飼っていたのですが、名前は“モモ”、 “プー”、“アカネ”と言いました。この話しへの思い入れが分かるエピソードです。 #
by jean-cocteau
| 2008-05-18 08:42
| 映画、本のレビュー
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